手をついて見よとや露の石ぼとけ


安東次男
小林 章郎

 

小林 章郎

 

 

 路傍にひっそり立つ道祖神であろうか、そのそばに立つと、腰をおろし、しゃがんで話しかけたくなる。そんな石佛の姿を連想する。
 石佛の素朴さを思い浮かべながら、ふくらみのある線で、おだやかな姿を、本紙に対し比較的広いマットを配して求心的に焦点をしぼり、その中に立つ石佛の温和な姿を求めた。


 
60×59cm

市村 冨美夫

 

市村 冨美夫

 

 

見ようとする意志のない目には
見えるものも見えない
まして見えていない奥のほんとうの存在は
さらに見えない
 
少しづつ見えてこないと
続けられない世界にいる
 
しっかりと見なさい
五感をひらきしっかりと見なさい
との教えである


絹(真綿紬)/シルクスクリーン
95×95cm