裸木とアンナカレーニナ佇つ駅頭
鈴木明

吉田 美和
カタカナの入った作品は初めての挑戦でしたし、四角い漢字の多い句は大変苦労しました。
この句は、黒の闇にのまれていく赤のイメージでした。アンナカレーニナの純粋な心と、情熱的な恋と、自らの命を断つ選択をした事を色、形で表現しました。
60×60cm

曽根 亮子
家の近くの坂道に、メタセコイアの並木があります。
春の新緑、秋の紅葉と季節ごとに違った表情が見られ、時の移ろいを感じさせてくれます。葉が全て落ち、夕暮れを背景に美しい樹形がシルエットとなって見える冬の並木道に私は惹かれます。一瞬、どこか外国の見知らぬ場所に迷い込んだような感覚に引き込まれてしまうのです。
麻/型染
218×72cm