夏草や兵どもが夢の跡
松尾芭蕉

牧野 聖雲
芭蕉は、この句で悠久の自然と人間の限りある生を対峙させ、客観的思考でその無常観をポジティブに表現したと考えた。堅めの筆で破線を用い、少々荒々しいタッチで書き、人と自然がもつ強いエネルギー(生命力)を表わすことを目指した。
60×60.5cm

賀門 利誓
そこにあったはずの営為、歴史等が、時の経過によりすっかりと無くなってしまう。
この俳句から、「喪失」をキーに制作を行った。人類の歴史は、喪失の層ではないか。
「Being pale white my grandmother」
染料、オーガンジー、木製パネル、和紙等/layer dye
220×120×42cm