満月の旅や手足が透けたまま 横山康夫 岩永 栖邨 寒い満月の夜に宿に着く。冷えて血管が透けるようになった白い手足はしばらくしても戻らない……。何時しか老人の手足になっていたことを感じ、「旅」に自分の人生を重ねて詠んだ句と解した。 白く透き通るイメージと、冬の夜空に冴えわたる月を描いてみようと思い、アクリル板に「月」を彫り込み、アクリルを通して見てもらうことを考えた。 60×60cm むらた ちひろ 月に寄せる想いはなぜか特別。 どこかへ連れて行ってくれる扉のような存在なのかもしれません。 綿布・染料(反応性染料)/蠟防染・捺染140×100cm